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阪神5001形の編成毎の差異

By snowlavit


新製時からの設計の差による違い

床下機器

機器配置

5017

5001形の多くは初代5001・5101・5201形からの機器流用を行っていますが、5017はほぼ完全な新規製造であるために機器配置が異なります。

阪神5001形の編成毎の差異

山側機器は主に元空気ダメに違いがあり、5131・5331に近い形態です。

阪神5001形の編成毎の差異

浜側機器は配置順序が異なります。

5032

最終増備車である5032は5030までと機器配置が異なり、特に山側の床下配電盤が90度配置が異なることが目立ちます。

主抵抗器

5001~5024は小型のフタ、5025~5032はフタが大型のものになっています。ただし、5026で見られるように、故障や入場などで機器交換をした際に混在してしまったものもあります。

台車

5001~5016は、新製台車(FS391A)を履いています。(写真左)
5017~5032は、5201・5101形で使用していた台車(FS391)を履いています。(FS391A)(写真右)

新製台車(FS391A)と流用台車(FS391A)ではブレーキシリンダ側の側梁端部形状が異なります。

FS391Aはほぼ同時期に製造されたFS390・FS090(現在は8218,8219,8220にのみ装備)とも形状の似通った台車ですが、FS391Aが車輪径762mmであるのに対し、FS390・FS090は860mmであることに始まり、ボルスタアンカやブレーキシリンダ周辺など様々な部品の形状が異なっています。

車体の違い

行先方向板掛け

現在では使用していませんが、看板掛けは三種あります。
5001~5009が写真①、5012~5032(5024除く)が②を、5024が③を取り付けています。

妻窓

5001~5010の切妻の方の妻面のみ、左写真の片側が二段サッシのものです。二段サッシになっているのは妻面に向かって左側の窓。

妻引戸の窓

妻窓の違いで無く、妻引戸の窓についてです。

5001形の妻引戸は大窓タイプ、小窓タイプの二種類があります。

前者が小窓タイプ、後者が大窓タイプです。

5001形は元々2両編成で登場していますが、4両固定化によって運転台が撤去された部分で扉の差異が生じています。(5331形では5334が大窓だったりするので経緯はよくわからないですが…)

2015~2017年末時点での調査結果

全車小窓の編成:5001F,5009F
運転台撤去部分のみ大窓の編成:5005F,5017F,5021F,5025F,5029F
一両の運転台撤去部分のみ大窓の編成:5013F(5015大阪側のみ大窓)

転落防止幌

転落防止幌は2004年6月の5335-5340を皮切りに、5001形32両全車・5131形12両(5131~5142)・5331形8両(5331~5336,5339,5340)の13編成52両に取り付けられました。

ヒンジ付きの転落防止幌が装備されていたのは以下の箇所です。
5009F(山・神戸側):5010,5011
5009F(浜・大阪側):5010,5012
5131F(山・神戸側):5132,5133
5131F(浜・大阪側):5132,5134

車内の違い

5001・5002号の車内アクリル板

「禁煙」「乗務員室立入禁止」などのアクリル板のフォントと色が違いますね。
5001号内車両両端二箇所と、5002号の大阪側のみ、茶色い字のタイプです。

側引戸付近滑り止め

5005~5008,5017~5020,5131~5144,5331~5340(但し5337,5338は未詳)は側引戸付近の床材が滑り止め加工されています。

乗務員室仕切り扉の二本の横方向の手すり

5001だけ低い。

非常ドアコック

5001~5010は左取手、5011~5032と5131,5331形は右取手

側引戸横手すり

5001~5004のみ8000系タイプⅠに類似したものです。

車内スピーカ

5001形には車内スピーカが妻部貫通引戸上、方向幕設置部の対称面に合計四ヶ所設置されています。設置されているスピーカの形状は同一ですが、どうやらビス止めの本数が違うようです。

そのうち、妻部貫通引戸上のもののみ全車両のビス止め本数を調査しました。

4本止め:5001~5020

6本止め:5021(大阪側),5024~5027,5031~5032

12本止め:5021(神戸側),5022,5023,5028~5030

後年の変化

車体外観の変化

前照灯LED化(2014.5~2020.7)

5001F:2020.5
5005F:2019.7
5009F:2019.6
5013F:2014.5
5017F:2020.7
5021F:2019.3
5025F:2018.12
5131F:2017.1

5013Fのみ基部白色

側窓下段固定(2018.3~2020.7)

2018年3月の5029F検査より側窓の下段が固定され、検査の際に5001形全編成に施工されました。

避雷器更新(2021~)

避雷器が更新されたものがありますが、車両により搭載されたものが異なります。

2021年8月15日頃に故障復旧に際して5014が8000系(Ⅲ)タイプのものに交換され、2022年1月13日頃 5022,5024が1000系タイプに交換されたのを皮切りに、2月中旬までに5006,5008,5014,5016,5018,5020,5022,5024の8両(4編成)が交換されました。5014は短期間に二度交換されたことになります。

ステッカー等

マタニティーマーク追加(2013.3)

優先座席ステッカーの下にもう一枚白っぽいステッカーが追加されました。左写真は奥の8000系にはついていて、手前の8000系にはついていない過渡期。(2013.03.07撮影)

ドアステッカー更新(2013.7)

2013年7~8月で更新されました。写真の5500系は新ドアステッカー、8000系は旧ドアステッカーの貼り替え過渡期(写真左・2013.08.03撮影)

優先座席ステッカーの変更(2014.7~)

2004年2月に旧来の楕円形のものから変更されて以来、緑色の優先座席ステッカーには大きく変化がありませんでしたが、2014年7月に優先座席の5つのピクトグラムが左向きから右向きになると共に小変更され、携帯電話のイラストもスマートフォンに、そして「優先座席付近では携帯電話の電源をお切りください」から「優先座席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください」へと変更されています。また、5つのピクトグラム下の日本語表記の下に英語表記が追加されています。

これは2012年7月に2G携帯電話のサービス提供が終了し、2013年1月に「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」を総務省が改定されたことを受けて、2014年7月より関西鉄道協会がルールを改めたことによります。

ギュッとステッカーの貼付(2015.02.26~)

2015年2月26日より突如として前面に貼り付けられ始めたギュッとステッカー。貼付開始当初は位置がてんでバラバラ、貼ってない車両も結構いて混沌とした状況でした。

5001形では大きく分けて2パターンが存在しました。(下写真)

実は真ん中タイプにも左にちょいずれとど真ん中の二種類があるんですが、割愛。

当初貼付位置

真ん中:5004,5009,5012,5013,5016,5017,5020

右:5005,5008,5021,5024,5029,5032

貼り付けなし:5001,5025(検査入場中),5028(検査入場中)

貼付位置統一

結局、真ん中の位置に統一されることになりました。

位置変更時期

3月:5025,5028(検査出場時)

5月:5001

6月:5021,5024(検査出場時)

7月:5005,5008

11月:5029,5032

2015年6月頃から現在の貼付位置への修正が始まり、途中一時的に♡が行方不明になる編成がいたりしましたが、大方秋ごろにはほぼ現在の位置となっています。

車内SOS表記拡大・戸袋への吸い込み防止ステッカー貼付(2015.8)

車内SOS表記拡大と戸袋への吸い込み防止ステッカー貼付が全車両に行われています。

妻窓広告ステッカー貼付(2017)

2017年初頭より、妻窓の半分ほどを占める大型の広告ステッカーが貼り付けられています。タイミングや位置次第で広告がないものや、妻窓左右一枚ずつの計2枚貼られているものもあります。

車内乗車位置表示板取付(2017年度)

車内乗車位置表示板が2017年度に全車両に取り付けられています。

マタニティーマーク・優先座席ステッカー統合(2019.1)

見えづらいですが、右写真の左側の車両(8117)の優先座席ステッカー下部には白いもう一枚のステッカーが見えるのに対し、右の車両(8013)の窓にはありません。8213Fの検査出場試運転(2019.01.21撮影)では混合していました。この冬にほとんど統合されています。

抗菌ステッカー(2020夏~)

コロナ対策として抗菌処理が行われた2020年夏ごろから全編成に貼られていますが、5001~5004のみ別のものが貼られています。(上写真参照)

換気ステッカー貼付(2020.12・2021.4)・撤去(2023.5)

貼付位置は2020年12月分は1両あたり側面2か所(片面で1か所)のみ、2021年4月にさらに追加され側面4か所(片面2か所)に倍増しました。貼付対象窓に優先座席ステッカーや、弱冷車ステッカーがある場合は、その上方に貼り付けられ、女性専用車となりうる(梅田から数えて)4号車山側は、女性専用車の掲示をする都合上、縦型のものが貼り付けられていました。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が2類から5類へと変更されたのに伴い、5月10日より順次撤去されました。

詳細は下記リンクの記事を参照してください。

啓発ステッカー(黄色)貼付(2021.10)

阪神5001形の編成毎の差異

2021年10月中旬頃に、黄色のステッカーが車内妻引戸両脇に一挙に貼り付けられました。

側面窓上車番ステッカー貼付開始(2022.1)

阪神5001形の編成毎の差異

2022年1月に検査を明けた8215Fから、社紋付近の側面窓上部に車番ステッカーが貼り付けられています。

編成:「確認」日
5013-5016:1/14
5017-5020:1/18

5025-5028:3/20

5001-5004:3/27

サイドビュー

5001形全32両を含む14編成のサイドビューが以下のページでご覧いただけます。※他の形式については一部欠落があります



snowlavit

生まれた時から阪神電車がそばにいた阪神電車オタク。 時が経つにつれてちょっとずつ変わっていくものが好き。 設備、車両、模型と手を四方八方に出しっぱなしで収拾がつかない。


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