距離標
距離を示す標識を”距離標”と呼びます。
起点・終点と上下線
特に、距離の原点(0k000m)を”起点”・”0キロポスト”と呼び、この起点に向かって進む方向を上り、遠ざかる方向を下りと呼ぶのが一般的です。
また、起点に対して終着点を”終点”と呼びます。
キロポスト
距離標は普通鉄道構造規則では
種類 | 設置基準 | 説明 |
甲号 | 1km毎 | 一般にキロポスト(kilometer-post)と呼ぶ |
乙号 | 500m毎 | 〃500mポストと呼ぶ |
丙号 | 100m毎 | 〃100mポストと呼ぶ |
この3つの区別があり、このうちキロポスト・500mポストには定められた形状があります。
一方、100mポストは保守管理者が定めることになっているため、会社線によって形状が異なります。
これらは線路の終点に向かって左側に建てられることとなっています。
なお、トンネル内などで規定の形状の距離標を建てられない場合には、適宜特殊なものを使用したり、側壁などに記入することが認められています。
規則的に建てられているのがこの標識の大きな特徴です。
また、一般道や高速道路にもキロポストは配置されており、形状は違えど比較的身近なものだと言えます。
特殊なキロポスト
例えば、立体交差化や線形改良を行った場合に、新線と旧線で距離が増減することが考えられます。
この際、変更箇所から先の距離標全てを立て直すことは得策とは言えません。
そこで登場するのが”キロ更正ポスト”です。
距離が短くなり空白区間ができることを”ブレーキメートル(断鎖)”、
距離が長くなり重複区間ができることを”ダブルメートル(重鎖)”と呼び、これらが生じた場合にはキロ程変更を明確にしたキロポストを設置することになっています。
キロ程が記されたその他のもの
その他に距離が示されたものの例を挙げます。
・補助標識
・SC・・・StationCenterの略。駅中心のキロ程が書かれています
・踏切・・・事業者によっては踏切にキロ程が書かれています
線路標識から見る阪神電車
では阪神ではどうでしょうか。
一緒に調べて・・・なんてすると、とっても長くなるので結論を述べてしまいます。
阪神本線の0キロポストは神戸三宮駅構内に存在し、終点側は31k400mポストが梅田駅構内に存在します。(終点との記載はなし)
しかし、阪神本線では梅田向きを上り、元町向きを下りと呼びますので、これは先に挙げた一般論とは異なります。
キロポストについては500mポストは存在せず、200m毎に100mポスト(200mポスト?)が建てられており、これも少し変わった配置だと言えます。
その100mポストの形状が種々あるのも特徴で、BVEを作る目線で言うと・・・とっても調べにくい路線です(笑
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