みんなだいすき六甲山!

六甲山には武庫川車両製(阪神車両メンテナンス製)の車両がいっぱい!

みなさん、六甲山ってご存知でしょうか?たぶんご存知ですよね。六甲おろしにも出てきますもんね。阪神間に住んでる人なら一度は遊びに行ったことありますよね?ね?ね?

はい、そんな六甲山には現在ロープウェーとケーブルカーがそれぞれ2路線ずつ運行されています。

どの路線も阪神電車が何らかの形で関係しているので、その影響か武庫川車両製(阪神車両メンテナンス製)の車両(搬器)が非常に多いです。

今回は、その車両たちについてご紹介したいと思います。

※阪神車両メンテナンスは、以下HSMと表記します。

 

六甲ケーブル

六甲ケーブルは六甲ケーブル下駅から六甲山上駅を約10分で結ぶ、総延長約1.7kmの路線です。
管轄は六甲山観光です。2013年9月30日までは六甲摩耶鉄道が管轄していましたが、同年10月1日に阪神総合レジャーと合併し、六甲山観光となりました。ちなみに、開業当初は現在の交換場所に清水駅という駅があり、そこで乗り換える必要がありました。その後、清水駅が廃駅となり、交換場所になって現在の形になっています。現在も、よーーーーく線路を見てみると、トンネルの開口部が異常に広かったり、路盤が2つに分かれたりと、過去の交換場所の跡を見ることができます。
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開口部が異常に広いトンネルと意味深な曲線

それでは車両についてみていきましょう。現在は、ケーブルカーとしては珍しく2両編成で運行されており、1号と3号、2号と4号で編成を組んでいます。1号-3号の編成はクラシックタイプ、2号-4号の編成はレトロタイプ(阪神電車旧1形と神戸市電をイメージ)です。2005年のはにわっく坂神で、梅田駅1番線に停車している(?)2号-4号レトロタイプが、坂神旧壱形として紹介されていましたね()
車両は全て武庫川車両製、昨年のはんしんまつりで製造中の写真が展示されていたのは記憶に新しいところです。
DSCF8758六甲ケーブル下駅に停車中の1号-3号クラシックタイプ

現在の車両は1999年から運行を開始した3代目です。初代は日本車両製、2代目は日立製作所製でした。2代目の車両については、香川県八栗山を走る八栗ケーブルでほぼ同型のものを見ることができます。
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2代目1号

摩耶ケーブル

摩耶ケーブルは摩耶ケーブル下駅から虹の駅を5分で結ぶ、総延長約0.9kmの路線です。現在路線設備の管轄は神戸すまいまちづくり公社ですが、制服からみておそらく駅員、乗務員などの業務は六甲山観光に委託されているものと思われます。1995年までは、六甲摩耶鉄道(現六甲山観光)により管轄されていましたが、同年1月17日の阪神淡路大震災により被災、長期運休の後に2000年より神戸すまいまちづくり公社(当時は神戸市都市整備公社)に譲渡、2001年に復旧となりました。この路線、線路をよーーーー見てみると、コンクリート製のホーム跡が3箇所あります。このホーム跡、資料がほぼ無いに等しく、謎の構造物となっています。荷物用なのか、はたまたここでお客を下ろしていたのか….謎です(

それでは車両についてみていきましょう。現在1号(ゆめあじさい)、2号(にじあいさい)の2両で運行されており、どちらもHSM製です。C482B899-5A2D-4B31-BF05-2273A9431BA0虹の駅に停車中の2号(にじあじさい)

現在の車両は3代目、初代車両は開業時から不要不急路線指定された1944年まで運行しました。その後1955年の再開時から2012年まで日立製作所製の2代目が運行、その後2013年より現在の車両が運行しています。

六甲有馬ロープウェー

六甲有馬ロープウェーは、六甲山頂駅と有馬温泉駅を約12分で結ぶ、総延長約2.8kmの路線です。ロープウェーとしてはかなり長い部類に入りますね。

現在は、神戸すまいまちづくり公社が路線を管轄していますが、摩耶ケーブルとおなじく恐らく駅員や車掌などの業務は六甲山観光に委託されているものだと思います。神戸すまいまちづくり公社(当時は神戸市都市整備公社)が管轄しているのは1972年4月からで、開業時(1970年7月)から同年3月までは、神戸市や阪神電車などが出資して設立された六甲有馬ロープウェー株式会社が管轄していました。

それでは、搬器についてみていきましょう。現在、2台の搬器が運行されており、5号(もみじ号)6号(こぶし号)共に1993年に武庫川車両で製造されました。1992年までは初代5号・6号が運行されていました。E60E7E4D-E313-42F8-9817-650C6F2C87FB.jpeg車両銘板

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初代5号

さて、ここでとある疑問をお持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?「1-4号はどこ行った?」

その謎を解く鍵は「表六甲線」という休止路線です。この路線、1979年8月に開業した路線で、六甲山頂カンツリー駅(現六甲山頂駅)から天狗山駅、そしてここで乗り換えて表六甲駅(六甲ケーブル山上駅)に至る路線です。総延長は2.3kmありました。しかし、残念ながら2004年を持って休止路線となってしまいました。もうかれこれ14年間放置しているので恐らく復活することはないでしょう。

この表六甲線を運行していたのが1-4号というわけです。表六甲駅-天狗山駅間を運行していたのが、1,2号。六甲山頂カンツリー駅-天狗山駅間を運行していたのが、3,4号でした。

ちなみに1-4号の搬器は全て1999年に大阪車両工業で製造されました。なんで武庫川車両製で統一しなかったんですかね()

現在も搬器含め設備はそのまま放置されています。そのうち3号のみは六甲山頂駅に留置されているため、合法的に間近に見ることができます。(たまに工事などの関係で見れないときもあります)DSCF8491六甲ケーブル六甲山上駅から見る表六甲線表六甲駅跡と留置されている搬器

摩耶ロープウェー

摩耶ロープウェーは摩耶ケーブルとの接続駅である虹の駅から星の駅までを5分で結ぶ、総延長約0.8kmの路線です。現在路線管轄は神戸すまいまちづくり公社ですが、摩耶ケーブルや六甲有馬ロープウェーと同じく、おそらく駅員、乗務員などの業務は六甲山観光に委託されているものと思われます。1955年の開業時から1977年6月までは神戸市交通局が管轄していましたが、同年7月に神戸すまいまちづくり公社(当時神戸市都市整備公社)に移管されました。今の駅名は阪神淡路大震災の被害を受け、6年間の長期運休後、2001年の運行再開時より使用されているもので元々は虹の駅が摩耶駅、星の駅が摩耶山上駅という駅名でした。(こっちのほうが分かりやすいと思うんやけど…)

それでは搬器についてみていきましょう。ほんの少しだけややこしいですよ。

1号(ひこぼし)は武庫川車両製、2号(おりひめ)は阪神車両メンテナンス製です。

2014年の設備更新後の試運転の際、2号が到着の際に駅のホームに衝突する事故を起こしてしまい、代替新造されたため、こういうことになってしまいました。といっても、搬器の形はほとんど一緒です(

ちなみに、1号のみ運転の仮復旧の際は、本来2号がある場所にお客を乗せない荷重搬器を設置し、対応しました。

DSCF42142号(おりひめ)

現在の搬器は3代目(2号のみ4代目)、2代目搬器のうち1号のみ、六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅前の駐車場事務所として現在も使用されています。

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2代目1号

現在、六甲山で走っているケーブルカー、ロープウェーは以上です。

余談ですが、戦前は阪急系列の六甲登山架空索道というロープウェーが六甲登山登り口から六甲山ホテルの近くの六甲山上駅まで運行していました。この路線、六甲ケーブルと同じ時期に不要不急路線に指定され、こちらは撤去が終戦までに完了したのに対し、六甲ケーブルは完了しなかったため、六甲ケーブルのみが戦後復活することとなりました。ちなみに、本来不要不急路線に指定されるのは六甲ケーブルか六甲登山架空索道のどちらかだったのですが、阪神系列の六甲ケーブルと阪急系列の六甲登山架空索道、どちらも一歩も譲ることなく争ったため、結局どちらも不要不急路線に指定されるハメになったという逸話もあります。現在も六甲山架空索道の遺構はところどころに残っています。

6064D22F-F42A-46A6-A1D6-4DB58D6662A8道路から六甲山上駅(六甲ケーブルの六甲山上駅とは少し離れています)を結んでいた月見橋跡

武庫川車両は、今回ご紹介した六甲山のロープウェー・ケーブルカー以外にも数々のロープウェー搬器、ケーブルカーの車両を製作しています。例としてあげると、ロープウェーでは岩手県雫石スキー場の雫石ロープウェーや北海道小樽天狗山の天狗山ロープウェー。ケーブルカーでは比叡山を走る叡山ケーブルカーを製作しています。このような全国の武庫川車両製のロープウェーやケーブルカーを巡ってみるのも面白そうですね。まずぼくがやりたいです。お金ないけど。

というわけで(?)

みんな楽しい楽しい六甲山に行こう!

以上です。ありがとうございました。

 

以下2018年3月1日追記
コメントにて、昭和50年代まで現在の星の駅周辺にあった奥摩耶遊園地にて、ロープウェーの搬器と思われるものが保存(放置?)してあったとの情報をいただきました。おそらく年代からして摩耶ロープウェーの初代搬器、「すずかぜ号」「そよかぜ号」のどちらかだと思われます。

また、阪神系列の六甲山上施設にもロープウェー搬器が係員の詰め所として置かれていたという情報もいただきました。こちらについては、詳細が全く分からないため、今後調査していきたいと思います。

以下2018年3月18日追記

以上2枚は播磨観光タクシー様所蔵のものです。

以前コメントを下さった、播磨観光タクシー様より、奥摩耶遊園地に設置されていた搬器の大変貴重な画像をいただきました。2枚目に「すずかぜ」の文字が見えるので、恐らく1枚目の搬器は「そよかぜ」だと思われます。状態から見るに、保存というよりも遊具として設置されているようです。この時点でかなり状態が悪いので、奥摩耶遊園地閉園時にそのまま撤去されたものと思われます。また、運行開始時は緑と白の、神戸市営バスの様な塗装だったので、運行途中、もしくは運行終了後に塗装変更されたようです。

大変貴重な情報・画像を提供してくださった播磨観光タクシー様、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人 :

今頃らんま1/2にハマるオタク

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