( 1), 線路標識ってなに?

はじめに

鉄道施設の中でも、駅や信号に次いで目に入る機会が多い標識類ですが、これらには速度制限を表すものや用地を表すものなど、様々なものがあります。
これらを知って何か得をするということはありませんが、いつも見ている線路が法令に沿って整備されていたり、今までの研究結果が注ぎ込まれたものであることが見えてきます。
また、これを読み解いていく中で、線形としても阪神電車らしさが見えてきます。もちろん、他社線であればその路線らしさがあるのです。

BVEの路線データ制作では非常に重要な部分と言え、これらを理解した上で実物を観察・記録してゆきます。

線路標識

書き始めて早々に言葉に困りました。”線路諸標”といった言葉があって定義付けされているようですが、境界が曖昧で素人には正しく使えないように感じました。
そこで、ここでは線路の周辺にある標識や架線柱に取り付けられた鉄道標識全般を線路標識と呼ぶことにし、とりわけ線形を構成するものに着目して取り上げて行きます。

たとえば、線路周りの標識として距離標、こう配標、曲線標、逓減標など、建造物に関する標識として伏び標、橋梁標、量水標、停車場区域標などがあります。
これらには規則で形状や設置個所を定められたものと、そうでないものがあり、定められていないものについては各鉄道事業者が独自の形状を採用・設置しています。
よって、線路標識の観察を始める一歩目は、定められたことの知識を基に独自の標識を読み解くところからはじめると良いでしょう。

線路標識・線路標識が表すものと省令

現在、線路標識や線路標識が表すものを定めた省令として”鉄道に関する技術上の基準を定める省令”というものがあります。
これは、それまでの”普通鉄道構造規則”や”新幹線鉄道構造規則”などといった省令を一元統一したもので、
新技術への対応などを鉄道会社の自己責任として規制緩和を進めたものです。
これから新しく線路を敷設する際には、原則としてこの省令に沿うことになりますが、既設部分には適用されません。

話が難しくなってしまいましたが、ここでは”普通鉄道構造規則”を適宜取り入れながらお話を進めようと思います。
というのも、“鉄道に関する~”よりも”普通鉄道構造規則”の方が標識に関する定義がはっきりとしていてわかりやすいと感じたからです。
現行の規則ではないため実在路線とは不整合な部分も出てきますが、この記事をお読み頂いている方には知って頂いて損はないと思います。
もっとも、普通鉄道構造規則は昭和62年に定められた省令ですので、比較的新しい規則です。
国が敷設したJR線ではこの規則に丁寧に沿っているのに対し、
私鉄では用地上の都合等により規則から外れた事柄が、技術や叡智によって解決され、特例が多々認められているのも観察・考証してみるとおもしろいところです。

カテゴリー やさしい線路標識 , 施設

この記事を書いた人 :

ふでぶしょう。でぶしょう。 阪神沿線をロードバイクで徘徊するのが好きです。 自サイトでは阪神線のBVEデータを公開ちゅう。 がんばって難しいことも書いてみます。お付き合いよろしく!

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