直通特急の運転開始20周年ということで、20周年時点でのダイヤについて簡単にですがまとめてみたいと思います。
停車駅
直通特急は、すべての列車が同じ駅に止まるわけではありません。もちろん、ほとんどの主要駅に止まるのですが、途中山陽線内や高速神戸線内で止まったり止まらなかったりする駅があります。文章だけではわかりにくいので、図にまとめてみました。
この図で丸印のついている駅は全ての列車が止まり、何も印がついていない駅は一部の列車が通過します。この図の中で、甲子園の一部列車通過を意外だと思われる方もいらっしゃると思いますが、甲子園は平日朝ラッシュ時の梅田方面行きのみ通過となっています。
2種類の「直通特急」
停車駅とも関連が深いのですが、じつは直通特急には2種類あります。2種類といっても、別々の種別というわけではないのです。では、何がどう違って2種類なのか、まずは見た目から見ていきましょう。
ご覧の通り、文字は同じ「直通特急」でも、表示されている色が赤地に白文字のもの・黄色地に青文字のものの2種類あります。通常は同じ種別で色が違う、なんてことはあまりないと思いますが、阪神ではあります。なぜこのようになったのか、それは阪神と山陽のサイクルの違いによるものなのです。文章ではわかりづらいので、図にしてみました。
(平日日中のダイヤをモデルとしました)
現行ダイヤでは、阪神側は10分サイクル、山陽側は15分サイクルです。そのため、特急系統の種別の本数も阪神側は1時間で6本、山陽側は1時間で4本となります。
10と15の最小公倍数は30、つまり30分に1本(1時間に2本)はそのまま乗り入れができることになります。しかし、1時間に2本だけでは少なく、山陽側としても特急がほぼすべて梅田へ直通という大きなウリになることから、増発が検討されました。その際に誕生したのがこの”黄色地に青文字”の直通特急なのです。この直通特急は、阪神側からの10分サイクルから5分多く所要時間を増やして、山陽側の15分サイクルに合わせています。そのため、主に神戸高速線内での停車駅にバラつきがうまれているのです。
まとめ
以上、簡単にではありますが現行の直通特急についてまとめてみました。案外、直通特急の違いについては気にしていない地元の方も多いみたいなので、少しでも興味を持ってもらえればなぁと思います。拙い文章ではありますが、最後までご覧いただきありがとうございました。