現在19編成が活躍している8000系、そのほとんどが運用の制約なく活躍をしているものの、「直通特急に充当されない編成」が存在するのはご存知の方も多いでしょう。
「8523-8502」の1編成です。元は8201-8202と8223-8224で組まれていた編成が震災により8201号車を方向転換され神戸方8502号車に、8223号車は代替新造され8523号車を大阪方に、
大阪方から見て「8523-8023-8123-8102-8002-8502」という組成を組まれ、今も異色を放つ編成です。
リニューアル工事が施され、大塩駅にて使用されるドアカット装置も取り付けられているにも関わらず、度々直通特急の「代走」には充当されることはあったものの途中駅で車両が交換されるなど、姫路への乗り入れは未だ行われていませんでした。
そんな8523Fでしたが、ついに大きな動きを見せました。
9日、朝ラッシュに区間特急に充当された8523F [撮影:けーてぃー]
石屋川車庫から出庫した8523Fは区間特急で梅田まで、梅田からは尼崎に回送されそのまま入庫するという運用でした。
普段からよく入るような運用でしたが、しばらくするとなんと再び出庫、どんどん西の方へ回送されていきました。
魚崎駅を通過。[撮影:入換オタク]
どこかアヤシゲなこの回送列車、神戸市内をどんどん進んでいき神戸高速線、山陽本線へ…。
須磨駅1番線に入線する貴重なシーン。[撮影:入換オタク]
何と高速神戸からは山陽電車の乗務員に交代、試運転と表示を改め須磨までやってきました。
入線番線はなんと貴重な1番線。ここで直通特急の待避を行うそうです。
明石駅に入線![撮影:けーてぃー]
非相直車両の須磨浦公園以西の乗り入れは8901形や2000系の疎開や、台風が接近した際に同8523Fが東二見まで入線したことはありますが、8502を先頭にして日中に姿を現すのは初めてと思われます。
見慣れない高架区間を行く姿はやはり新鮮でありますね…。
明石駅では何やら上り3番線にも試運転と表示されていました。しばらく様子を見てみると…、
下り本線上から上り本線に転線するため停車中 [撮影:けーてぃー]
明石駅3番線に入線 [撮影:けーてぃー]
これまた貴重な、明石で転線する様子も見ることが出来ました…!
しかしこのまま東へ帰って行く訳でもなく、
山陽明石駅の東方へ引きあげ [撮影:けーてぃー]
今度は東方の引上げ線?へ。明石駅をぐるりと一周するような入換が行われていました。なかなか珍道中な試運転列車ですね(爆)
大塩駅に停車中 [撮影:入換オタク]
ドアカットの装置が取り付けられて以降「大塩ってどこやねん」なんてことも思っていただろう8502号を中心に、ようやく初めて入線を果たすことができた瞬間です。
上りでドアカットの装置を使用する日がいつか来たらいいな、なんて思いますね。
的形トンネルをくぐりアウトカーブを行く [撮影:けーてぃー]
地下のトンネルは幾度となく潜って出てきた同編成も、いよいよ山のトンネルを潜ってきました!
長く続いた阪神電車の顔がこうして山陽線内の山のトンネルから顔を出す瞬間は大きな1ページと言っても過言ではないと思われます。
なかなかのカーブを、かなりのスピードで駆け抜けていった8502号は深く脳裏に焼き付くくらい、とても恰好が良かったです。
しばらく僕は「かっこえぇ…」しか言えなくなりました(爆
遂に叶った8523F、姫路にて…![撮影:入換オタク]
停車中… [撮影:けーてぃー]
遂に果たした姫路乗り入れ、数十分の停車。試運転表示ということもあり、乗客の注目などもありギャラリーで賑わっていました。
しかしまぁ、何とも感慨深いシーンで僕はもう感動しっぱなし。ずっとふわふわした気分でした(^^;
妻鹿の鉄橋を猛スピードで通過 [撮影:けーてぃー]
姫路を出発した8523Fは猛スピードで東へ進み東二見へ。一旦東二見の車庫に入庫しました。
東二見駅を背に、尼崎へ向け。[撮影:すのらび]
東二見の車庫に入庫してしばらく、再び出庫し尼崎車庫へ向け帰っていきます。
返却の回送列車、甲子園2番線を出発。[撮影:けーてぃー]
半日かけ、いよいよ実現した8523Fの姫路乗り入れ。
今回の試運転が今後どういう動きにつながるのか、非常に気になりますね。
やっぱり、直通特急…運用就いてほしいな…ほんと…お願い…(
今回は少々鮮度落ちのスクープとなりましたが、ご覧いただきありがとうございました!
※今回執筆のけーてぃーの他、入換オタク様、すのらび様が撮影された画像も使用させていただきました。併せてありがとうございました~!