最近僕が書く記事は試運転とかばっかりでしたが、僕がメインで撮っているのは入換と工事記録なんですよね。ということで今回は入換の記事です。いぇーい。
さて本題に入る前に、まずはこちらも珍入換をたくさん撮ってはる、ふるぅとさんの記事をご紹介しておいて…
https://thankyou-anshin.com/2018/03/06/post-1704/
かれこれ6年程入換を撮影している訳ですが、年に数度だけ珍しい入換を何の予兆もなく始めるんですよね。その珍しい入換をふるぅとさんの記事に倣って、頻度の高い順に書いていきたいと思います。
0.よびちしき
今の阪神電車には、2,4,6両編成がありますが、実は、編成を半分に切っても自走できるものがあるんです。
その自走できる最小の組成単位が「ユニット」です。
阪神電車は工場が狭いので、大きな6両編成より、それを半分にした小回りの利く3両編成にした方がいい場面があるんです(後述)。
これは4両編成も同様で、場合によっては編成を半分に割って2両にした方が都合がいい時もあります。
2両のものは既に短いのでそれ以上切りません。
この2両ないし3両で組まれた「ユニット」単位での入換を頻繁に行っているのが、尼崎車庫の大きな特徴かと。
6両編成の「ユニット」
8000系は (8201)-(8001)-(8101) と (8102)-(8002)-(8202)
9000系は (9201)-(9001)-(9101) と (9102)-(9002)-(9202)
9300系は (9501)-(9301)-(9401) と (9402)-(9302)-(9502)
1000系は (1201)-(1001)-(1101) と (1301)-(1051)-(1251)
4両編成の「ユニット」
5000系*は (5001)-(5002) と (5003)-(5004)
5500系*は (5501)-(5601) と (5602)-(5502)
5700系は (5701)-(5801) と (5802)-(5702)
註) *:5001,5131,5331形と5550系の呼称問題については今回は体裁上意図的にこう書きました。
ここからが本題。
1.6連車の分割入換
6連車は状態・機能検査(月検査)を検車庫で行うためであったり、車輪転削のために分割します。
6連車はほぼ毎日何かしらが分割していますが、ラッピング車は期間限定かつ少数ということでなかなか見れません。
本線上では同じ編成として走っているこの2ユニットも、入換の時には背中合わせではなく隣り合わせになったり。
こういう「同一編成での並走」とかいう一文で矛盾したような入換も出来るんですね。おもしろーい!
2.4連車分割入換
4連車は月検査での分割がないので、難易度が高いです。分割すると大抵は車輪転削か重要部・全般検査です。たまにクーラーだけ変えて出てきたりする
ところで5700系の妻面かっこよすぎへん?
3. 電動貨車201-202日中入換
丘にレールを運んでみたり、唐突に車庫にお散歩に出てみたり…とイマイチよくわからない電動貨車の入換。電動貨車のパンタグラフが上がっていたら入換をするのか、と言えばそうではないんですね。パンタグラフが上がっていても、十中八九動きません。車庫内での移動なので時間も決まっておらず、予兆も何も掴みようもない大変難しいやつです。
4.牽引入換
阪神電車には機関車も然ることながら、入換に出てくるモーターカーはいませんので、何かしら自力走行できない車両を動かすとなれば、別の電車で引っ張るしかないんですね。もちろん引っ張るのは何かしら2両か3両のユニット。6連や4連での牽引実績はほぼなさそう。
自力走行できなくなった「ユニット」が引っ張られることもあれば、端から自力では走れない制御付随車だけが引っ張られることも。
もちろん牽引したらそのあとは推進。
8000系が1000系を牽引したことも。
5.5両入換
上の動画にも映っていますが、制御付随車だけを外した5両での入換もありました。
6連車の4両入換(9501,9301を抜いた9501F)なんかもあったはずですが、残念ながら入換最中の写真や動画はないです。
6.能勢電とかの入換
めずらしい。
201. 電動貨車201,202の単車入換
電動貨車くんは一両だけでも走れるんですが、4年に数度しか走ってくれません。
電話ボックスみたいなやつが先頭で走るんですよね、やべえ
8.なんだこれ
なんだこれ
こんくるーじょん
入換と一言に言ってもちょいちょい変なやつが走ってくる、尼崎の入換。
事前情報もなければスジもない、それ故洗車と普通の入換以外何も撮れないことすらある、そんな入換ですが、時には丘に登ってみたり、時にはジェットカーが分割してみたり、その瞬間を捉えるために傾向を調べつつ気長に待つ時間が、捉えた瞬間の喜びと興奮につながるんだなあ、にんげんだもの
おしまい