地上線だった頃(1990年前後)の香櫨園駅をご紹介します。当時は駅名標には「香”枦”園」と表記されてしましたが、元々は「香櫨園」が正しい標記で、2001年の高架化に伴い表記を改めています。
当時は戦前築造のこぢんまりとした改札上家があり、夙川に面した破風にはレトロな字体の駅名看板が残っていました(高架化後はモニュメントとして保存)。
夙川のせせらぎが間近に眺められた。
夙川の上にレールで組まれた簡素な改札上家があった。
瀟洒なデザインの破風にはレトロな右書き「香櫨園」。
ホーム上屋も戦前の築造。柱と斜材の間に板金を曲げた装飾が付くのは、鳴尾や伝法あたりと似たデザイン手法。
斜め看板がずらりと並ぶのも、昔ながらのホーム上屋の風情。
えべっさんの杜をバックに、今も撮影に手頃な駅東側のカーブ。地上時代は曲線半径が小さめ。
高架工事中の仮駅舎も、夙川の景観に配慮された設計だった。