「“たいせつ”がギュッと。」とは
阪神電車は2013年から沿線活性化プロモーションを開始し、〈ことば〉〈かたち〉〈いろ〉の三要素からなるシンボルが掲げられています。そのシンボルのうち、「“たいせつ”がギュッと。」が〈ことば〉の要素とされ、いわゆるキャッチフレーズとしての役割を果たしています。また、〈かたち〉と〈いろ〉の要素を表すデザインとして、以下のロゴが用意されています。
なお、この記事ではロゴも含め、デザインシンボル全体を「“たいせつ”がギュッと。」と呼ぶことにします。
「“たいせつ”がギュッと。」ラッピング電車
2014年3月から2016年7月にかけて沿線活性化プロジェクトの一環として、「“たいせつ”がギュッと。」ラッピング列車が運行されました。(9201-9202の編成)
ラッピングの装飾は2014年3月の登場後、3度に渡って変更が加えられています。
2015年春には、側面の装飾に改良が加えられました。
さらにその後、前面の装飾について、後述の非ラッピング車両に合わせる形で、ステッカーの貼り付け位置が車両前面の左から右に変更されました。
その後、後述のステッカー貼り付け位置統一により、ステッカーの貼り付け位置が再度変更されました。
貼り付け車両の拡大
2015年2月26日より、前述のラッピング電車の前面装飾である「“たいせつ”がギュッと。」のステッカーが、非ラッピング編成にも貼り付けられるようになりました。貼り付け位置は車両前面の右側で、運行開始当初の「“たいせつ”がギュッと。」ラッピング車両とは異なるものでした。
なお、ステッカーの貼り付け位置が当初はバラバラでしたが、後に一部車両ではステッカーを貼り直すこととなり、現在では貼り付け位置はおおよそ統一されています。
上下は同じ車両で、ステッカーの位置の変更前の写真と変更後の写真です。
ステッカーの貼り付け対象となっている車両は、営業車両のうち武庫川線用の5500系を除いた全車両です。
よもやま
試運転について
塗装の塗り直しを伴う車両検査やリニューアル工事の際には、「“たいせつ”がギュッと。」ステッカーは一度車両から剥がされます。ステッカーが再度貼り直されるタイミングは原則として試運転後で、ステッカー無しでしばらく営業運転に復帰した事例もあります。
また、新造車両については、車両工場(近畿車輛)出場時にはステッカーは貼られておらず、営業運転開始までにステッカーが貼られます。
おまけ
8000系未リニューアル車はステッカーを貼った状態で営業運転に入ることはありませんでしたが、営業運転終了後から改造工事が始まるまでのごくわずかな間に“丘の上”でステッカーが貼られた車両が存在します。
※おことわり この記事はステッカーの貼り付けの経緯、ステッカー貼付け後の推移変遷をまとめることを目的としており、実写のステッカーの写真を掲載しているのはこの目的を達成するためです。