初めまして、こーるどまんです
今回は、今は亡き西宮東口の駅についてと現在見られる名残を紹介したいと思います
まずは西宮東口駅とは?
今津~西宮間にかつて存在した阪神本線の駅1905年の本線開通とほぼ同時に開業し、2001年の高架切替工事に伴い、西宮駅との統合にあたり廃止された駅です
今ではすっかり過去のものとなってしまった西宮東口駅ですが、西宮を出てすぐある高架のスペースや5500系や9300系に設置されていた路線図併用LED式に今津と西宮の間当駅が黒テープで隠さてれた所など、「あれ?ここには昔駅があったのでは?」という名残が今もなお所々見ることができます
と、いうわけで、西宮駅から西宮東口駅まで歩いてみました
まずは阪神西宮駅市役所口から東へ
細い高架の下の通路をとことこ歩くと市役所通りへ
案内を見ると東口の文字が見えます
階段を降りて東へ進むと用海筋へ
かつて高架切り替え前の仮設ホームが車道に、線路がちょうど屋根のある歩道のところにありました
さらに歩いて橋を渡ると西宮東口駅の墓石記念モニュメントがあります
記されている内容は
阪神電鉄 西宮東口駅跡地
この地は、明治三十八年(1905)四月阪神電気鉄道開業以来
西宮東口駅として、多くの乗降客で賑わった所です。
阪神電気鉄道本線連続立体交差事業の完成とともに平成十三年(2001)三月、九十六年に渡る歴史の幕を閉じましたが旧西宮町の東の玄関として栄えた時代をしのぶことができる場所であります。
とあり、ここに確かに西宮東口駅が存在していたことがわかります
次に今も見ることができる遺構や名残を見ていきたいと思います
東口児童遊園
もちろん由来は西宮東口駅から
平日の夕方や土日は隣のスイミングスクールの子ども達で賑わいます
ちょうどこの公園の所に神戸方面への設の高架駅がありました
この駅は仮設駅にも関わらずエレベーターが設置されていたという珍しい駅でした
駅南側の与古道公園前交差点から西宮東口を見てみると出っ張りがあるためすぐにかつてあった場所がわかります
なお、ここの交差点の信号機に音響式装置が設置されているのはかつてここが駅前の交差点であった名残ともいえます
東川に架かる橋
かつては与古道公園前交差点から西宮東口駅へのアクセスに使われていましたが、現在は阪神本線の跡をなぞるようにできた新しい道路と橋が完成しているので、現在はほとんどこの橋を渡る人は見られません
阪急バスのバス停:阪神西宮駅東
旧名は西宮東口を名乗っていましたが、駅が廃止された三年後の2004年に改称されました
西宮東口駅前商店街
かつて商店街の南北に立派なゲートがありましたが、先に南側が撤去され、残されていた北側も2015年頃に撤去されてしまいました
現在は赤いアスファルトで舗装されていますが、かつては石畳の綺麗な道路でした
西宮東口駅廃止の方針が打ち出された時には、商店街による反対運動も展開されたみたいですが、その努力の甲斐もなく廃止に…
駅廃止以降はほぼ全ての商店が閉店するなど急速に廃れ、現在では住宅やマンションに建て替えられています
ちなみに、この商店街の通りを抜けるとJR西宮駅に通じますかつては西宮東口で降りて商店街で買い物や飲食をし、JRに乗り換えるといった人が多かったようです
かつては旧西宮町の玄関口、JR西宮への乗り換え駅として栄えた西宮東口駅ですが、400m離れた西宮駅を高架化の際に200m東にずらして統合するという形でその役目を終えました
皆さんも機会があれば、西宮東口駅の名残を訪ねてみてはいかがでしょうか?
写真の一部はtakewaniphoto様、けーてぃー様より提供いただきました
この場を借りてお礼申し上げます