山陽5000系リフレッシュ車の第一弾・5702Fが阪神線内にやってきました。この機会にリフレッシュ工事のメニューを見ていきましょう。
エクステリア・インテリアの改良はさて置き、まずは床下についてです。
床下
リフレッシュ工事で床下の改良が実施されるのは、GTOサイリスタ使用のSIVを積んだ車両と、直流モーターを積んだ車両の2種類です。5702Fでは、旧5004号・5005号が対象です。

5800形
5000形のうち、特に編成中2両目に位置する車両では主回路の更新が実施されました。主回路とは手短かに言えばモーター関連のことです。なお、この主回路更新を受けた車両の形式は5800形に変更されます。
5802に搭載された主回路システムは最新型の6000系とは異なり、富士電機製です。ハイブリッドSiCのIGBT-VVVFです。

なお、モーターは6000系と同じく三菱電機製です。

手間暇かけたので見てください!
5030系に寄せてきた配置やなーってのが個人的感想。5030系だと高速度遮断器の横に艤装されていたファインスキッド制御装置がリフレッシュ床下にはありません。機能が他に吸収されています。
高速度遮断器は安定のセシュロン製ですね。
5700形
5000形のうち、特に先頭に立つ車両は床下の改良により5700形となりました。
竣工以来艤装されていた補助電源装置は役目を終え、6000系と同等の富士電機製の装置に更新されました。
また、空気圧縮機も更新され、6000系などで実績のある三菱製スクロール式のものとなっています。銀色に光るので目立ちますよ。是非とも御観察ください。
車内
インテリアは編成中全車ともに6000系に準じたデザインとなりました。
LCD案内表示器の新設や、LED式車内照明への改良、通話機能付き非常通報装置の装備により設備面でも6000系に準じた仕様となりました。
今回のリフレッシュ工事では、中央2両のクロスシート車を残し、他4両は全てロングシート車となっています。

クロスシート車は2+1列配列です。また、ロングシートは6000系とは違って片持ち式座席ではありません。
内装はFRPパネルから白色の化粧板貼りとなりました。化粧板の継ぎ目はFRP時代のを引き継いでいて、車内断面にも変化はありません。
外観
デザインの改良は言わずもがな。

ベンチレータやサボ受け、未使用だったアンテナ台座の撤去によりとにかく平滑な車体になりました。
4次車以前の側窓は以下のように更新されます。


是非是非床下観察をどうぞ!
間違いあればご指摘頂けると幸いです