鳴尾工区の工事記録の続きです。
前回記事で武庫川~小曾根道踏切を下り線高架橋が建設された2014年まで書きましたが、今回は鳴尾駅の下り線の建設についてみていきましょう。
<鳴尾駅東側>
おおよそ平成25年の秋までは高架橋は地上には見えていない状態で、掘削工事などがメインでした。
ところが冬になると一気にコンクリート柱が”生えて”くるといった調子で、どんどんコンクリート柱が出来てきます。
(左:25年11月6日右:同12月9日)
左側11月の写真には高架橋らしきものは何一つ写っていませんが、12月になると右側のようにコンクリート柱が建ちました。(同じアングルの写真が無くて申し訳ありません…)
鳴尾駅~小曾根踏切付近。26年8月時点ではまだ高架橋も途切れ途切れですが、足場は解体され、大まかな姿は分かるようになってきています。
小曾根道は8月19日の時点では既に架橋工事に入っていた模様。
<鳴尾駅>
さてさて、コンクリート柱が目立ち始めた26年12月時点で鳴尾駅の下りホームの裏はどうなっているかと言いますと、
こんなふうに鉄筋コンクリートが地面から伸びています。これが後に鳴尾駅の柱となるコンクリート柱です。
駅の西側も同様に高架橋が建設され、駅付近はコンクリート柱が建っている状態です。
その後は梁なども順次作られ、翌26年夏には駅の屋根の骨格が姿を現し始めます。
鳴尾駅はどんどん組み立てられていき、屋根を作る為の支柱もどんどん建って行きます。
駅部分にはホームの断面が確認できますね。写真に写る巨大なクレーンは、駅側面~上屋を吊り上げるためのもの。
8月24日には支柱に側面~上屋の部材が一部貼り付けられていますね。おそらく20日前後に設置され始めているので、上写真は極々初期の状態ということになります。(上の写真は全て8月24日)
9月13日にはこんな感じに。ほぼほぼ設置完了、というところですね。上屋の隙間は別部材で、上屋設置完了後に建設、という形だったと記憶しています。
写真は鳴尾駅仮ホームから少し東側なので、仮設ホームと本設高架ホームがずれていることもわかるかと思います。
ちなみにその仮設ホームはというと、裏から見るとこんな構造。
この写真は西端になります。
こうして独特の屋根構造を持つ鳴尾駅は建設され、27年3月には供用開始となるわけです。
(左:26年8月,右:27年3月)
今回はここまでです。
高架切替当日や、高架橋自体に関しては片側高架編(?)以降になります。
次回以降もどうぞよろしくお願いしますm(__)m
参考文献:僕の頭の中
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